先生は私から視線を手元のカフェラテに移すと、静かに話し出した。 「昨日ね田中くん見かけたのよ」 …よりにもよって田中くんの話とか、先生と1番したくない。 田中くんは吉田先生が好き。 その事実から逃げるように… 私は昨日別れを告げたんだから。 「…そうなんですか」 耳を塞ぎたかったけれど、必死に平然を装う。 「…彼…泣いていた……」 先生の声が静かに耳に届く。 「…えっ?…」 「初めてだった」