キーンコーン──
屋上にまで響き渡る予鈴。
青く澄んだ空の下に寝転がりながら聞く予鈴はいつもと違っていて、どこか新鮮だ。
「…宙」
「ん?」
「私達ね、付き合ってるとも言えないんだ…」
この雰囲気がそうさせるのか、今まで溜めていた気持ちが溢れ出てくる。
「田中くんは、他に好きな人がいて…たぶん私は利用されただけなんだ。私、田中くんに告白なんてしていないし、されてもいない…」
「…」
そんな私の告白にも宙は黙って聞いてくれた。
全て話終える時には涙で顔がぐちゃぐちゃになっていたけれど、スッキリした気持ちもあった。
そして静かに、
「なぁ、彩」
私の名前を呼んだ。
「なに?」



