「好きって、圭はあたしの好きな人知ってるの?」

圭を好きだって。知ってるの?

「知ってるよ、姉貴が好きになった奴全部しってる」


え。


「保育園の頃は内山っていう、悪ガキ。小学校の頃は大平これが一番長い。しかも本気だった。中学は微妙に気づき初めて……」


「…圭?」


圭の手があたしの顔を隠す

「んな目で見んな///」


あたしはただ潤めた目で圭を見ていた


「俺がヤバい」


何がヤバいの?


「で、姉貴が好きな奴は」


「じ、自分で言う!!!」


「言えんの?」

圭が好き

この気持ちに嘘はない


「言えるよ。でも、もしあたしが今から言う名前を言っても今までどうりに接してね?」


本当に圭が好きだから


気まずくなるのはいや


「分かった」