ずっとずっと、片想い



   〇


ジンジンと燃えるような太陽の光。

練習で薄汚れた運動靴。

雲1つない青空。


絶好の体育祭日和に北高体育祭は実施された。



『次は男子100mリレーです』



グラウンドに響き渡るアナウンス。

俺が出る種目の1つだ。



「だりー」

「やってらんねーよな」

「うわっ、見ろよあの先輩、おっぱいデカくね!?」

「やべえ!アヤミとハチマキ交換すんの忘れてた!」



色んな声が聞こえる。

砂埃が舞う中、1組目が走り出した。