神麗との話を終え、夜天が寝かされている部屋まで戻ってくると、中から話し声が聞こえてきた。

その一つが夜天の声だと気付き、彼の意識が戻ったことに安堵しながら扉を開く。

神麗の所へ行っている間に、火焔達はいなくなり、今は風夜の姿だけあった。


「夜天くん!」

「夜天!」


風夜と話していた夜天に駆け寄る。

美咲と星華のおかげか、傷は殆ど消えていて、眠っていたからか思っていたよりは元気そうに見えた。


「というわけだ。だから、もう少し休んでろ」


ベッドの上で身体を起こしている夜天にそう言って、花音達と入れ替わるように風夜が出て行く。


「何?何の話?」

「ああ。俺達がこっちに来てから、また神界が攻撃されたらしい。それで、神蘭達の所に連絡が来たんだとさ。早く壊せってな」

「まあ、それが本来の目的だったんだよな」


光輝が溜め息混じりに言う。


「でも、黒蘭のせいで・・・」


夜天、風牙、沙羅、梨亜、夜月は本調子ではない筈だった。