「でも、二人を見つけたのはいいけど、どうするの?」 「私達、鍵なんて持ってないよ」 琴音と美咲が口々に言う。 「それなら、問題ない」 言って、影牙が一歩前に出る。 「ちょっと待ってろ」 鍵穴に指を向けると、影が細い状態で鍵穴に入っていき、少しした後、カチッという音が聞こえてきた。 「よし、開いたぞ」 「すごい。簡単に開けちゃった」 「まぁ、私達にとっては造作もないことよ」 扉を開いた影牙に声を上げた美咲を見て、紫姫が得意気に笑う。 その時、此方へ近付いてくる足音が聞こえた。