「あ、やっと来た!」


花音と神麗が最後だったらしく、瑠璃が飛んでくる。


「遅いよ、二人共!皆、揃ってるんだからね!」

「ごめんね」

「・・・とにかく、これで揃ったか」


ぷりぷりと怒っている瑠璃に謝る花音を見ながら、神蘭が言う。


「で、どうするんだ?」

「それなんだが、兵器は全部で三つ。離れた場所にある訳でもないが、同じ場所でもない」

「ということは・・・」

「そう。我々も、三つに分かれるということだ」


呟いた空夜に紫狼がそう返す。


「その三ヶ所には、私と風夜、紫狼が案内するわ」


と、沙羅が言う。


「で、残りはどう決めるんだ?」

「瑠璃」

「はーい」


紫影の問いに、沙羅が何故か瑠璃を呼ぶ。

すると、何処からか箱を持って飛んで来た。


「はい、引いて」


箱を差し出され、花音はあまりの準備の良さに思わず目を丸くした。