体を離して涼太と向き合う。





「よかった…今年の花火は悲しくなくて」





去年も、2年前も とても悲しい花火だった。




でも今年は違う。




私、今とっても幸せだよ………





「今までごめんな…これからは、莉奈を守るから」





握られている手の力が少し強くなった。





「これからも、よろしくね」






ねぇ、神様。




私のお願いを、聞いてください。





もう涼太が悲しみませんように。





そして、この幸せな時が






ずっとずっと、続きますように。