ぴっぴっぴっ







一定のリズムの音が聞こえる。




俺は病院にいた。





俺は小さな白い手を握りながら椅子に座っていた。





手の主は…酸素マスクをつけられた俺の彼女。





苦しそうに目を開けた彼女は、消えそうな声でこう言った。






「…もう…私死んじゃうね…今まで…ありが…とう」






苦しそうに彼女は顔を歪めている。




「大丈夫ですか?!」




慌てた様子で男の医者が入ってきた。





きっと脈が落ちてきてるから心配して来たのだろう。