「莉奈!送ってく…………」




「ううん、これから用事があるから!ごめんね」






下手な嘘をついて、その場を逃げるように帰った。




春翔、ごめん。今日だけ許して…




1人で帰る家路を泣きながら帰った。




誰にも気づかれないよう、声を押し殺して。