宗平は800に出るらしい。
だが、ぶっちゃけてしまうとこの徒競走…必要無い。
勝負は騎馬戦とリレー、そして男子だけのドッジボールにかかっているのだ。
この3つの配点が高すぎる。
なぜ、ドッジボールが男子だけなのかと言うと、危ないから。
昔は男女合同でやっていたのだが、当たると腫れるくらい危険なのだ。
でも、女子だけでやると強い人だけのつまらない試合になってしまう。
目当ての男子が見ているからか弱い女子でも演出したいのだろう。
その為、水樹は徒競走を辞退し3つに専念することにした。
「あー、辰巳。寝る。」
「おー。時間になったら問答無用で起こすからな。」
「よろしく。」
まず…あまり乗り気ではない。と言うのもひとつだろうが。
水樹は張られたテントの下で目を瞑り、歓声が響き渡る中、眠りに入った。


