「…そうしてください。」
体操をしている拓弥の横で水樹は手首と足首を慣らしながら言った。
「で、本題なんですけど…彼、白沼冬馬はなんで来てないんですか?」
「……問題を起こしたからだ。あいつ自身…学校サボり気味の不良だったからな。」
「…問題?」
「ああ、あいつ、ある集団に喧嘩売って、ボコボコにしたらしくてな。
それでそのまま、停学処分だ。もう解けたんだけどな…あれからまだ一度も顔を見てない…。」
「……へぇ、白沼さん。結構危ない人なんですね。」
「根はいいやつなんだけどな…短気っていうか、何というか…反感を買うことが多かったんだ。」
「自然的な流れだったんですか。」
拓弥はコクリと頷く。
十分に体操をし終わった二人は、他の人が終わるのを待ちながら、話すを続けた。
「結構仲良かったんですね。その口ぶりから行くと。」
「…まあな。あいつがいなくなってから渡辺達とつるむようになった。」
「……渡辺たちには近づかない方がいいと思いますよ。」
「…?どういうことだ。」
「彼ら…そろそろ退学になりますから。」
「は?…意味わからないんだが。」
「…ああ、すみません。間違えました。………彼ら、僕が退学にしますから。」
ニコリと、ただの雑談かのように水樹は言う。
驚いている拓弥を余所に。楽しそうに、愉しそうに笑って言った。
「……ヤクやってる奴等なんか、ここに居る意味無いでしょう?」
さらりと、爆弾発言を言ってのけた。


