ないなぁ。
もう次の角で引き返えそうかと思いながら漕いでいると、シャッターを下ろそうとしているオバサンが目に入った。
通りすぎながらオバサンが下ろしているシャッターを見ると『砧ペットショップ』と書かれていた。
「あ!!」チャリンコを下りて引き返す。
シャッターを下ろし終えたオバサンは左手で腰を叩いている。
「あのーぅ、もう完全に閉めちゃいましたよね?」
シャッターを下ろしたのだから当たり前なのだが、一応聞いてみる。
「ええ、うちは8時までですから、ごめんなさいね。何かお急ぎですか?」
そう言ってオバサンは手提げから画用紙を取り出して見せた。
『勝手ながら日曜日まで休業致します』
「日曜までお休みなんですか?!すいません、キャリーが明後日までに必要なんです!!」
お願い!開けて!
オバサンは手を頬にあてて考えている様子。
「いいんですけど、うちはキャリー1種類しかないのよ、それでもいいかしらね?」
「子猫が入れればいいんです」それじゃあ、とシャッターを上げて店内へ入れてくれた。
個人経営の小さなペットショップ。恐らくこのオバサン一人でやっているんだろう。
「これしかないんだけど?」カマボコがちょっと縦長になった型で、透明の扉のすごくシンプルな物だった。
もう次の角で引き返えそうかと思いながら漕いでいると、シャッターを下ろそうとしているオバサンが目に入った。
通りすぎながらオバサンが下ろしているシャッターを見ると『砧ペットショップ』と書かれていた。
「あ!!」チャリンコを下りて引き返す。
シャッターを下ろし終えたオバサンは左手で腰を叩いている。
「あのーぅ、もう完全に閉めちゃいましたよね?」
シャッターを下ろしたのだから当たり前なのだが、一応聞いてみる。
「ええ、うちは8時までですから、ごめんなさいね。何かお急ぎですか?」
そう言ってオバサンは手提げから画用紙を取り出して見せた。
『勝手ながら日曜日まで休業致します』
「日曜までお休みなんですか?!すいません、キャリーが明後日までに必要なんです!!」
お願い!開けて!
オバサンは手を頬にあてて考えている様子。
「いいんですけど、うちはキャリー1種類しかないのよ、それでもいいかしらね?」
「子猫が入れればいいんです」それじゃあ、とシャッターを上げて店内へ入れてくれた。
個人経営の小さなペットショップ。恐らくこのオバサン一人でやっているんだろう。
「これしかないんだけど?」カマボコがちょっと縦長になった型で、透明の扉のすごくシンプルな物だった。
