夜中の2時を過ぎるまでアルトと静かに、できるだけ物音も立てずに息をひそめていた。
「そろそろポスト見てみようか」そうアルトに言って、玄関先に移動させたソファーや段ボールを元の場所に戻すと、チェーンを外し、鍵を開けてそっと外に出た。
一応通路を伺ってから足音を立てずに階段をおり、ポスト前に立った。
ポストを開けてみると沢山のチラシに交ざって、やや大きめの茶封筒が入っていた。
すぐその場でそれが何か確認したかったけれど、もし見られていたら…と思ってチラシもろとも掴み取り、部屋へと戻った。
心臓がばくばくする。
床に座ってポストに入っていたものを目の前に広げてみる。茶封筒は明らかに異様な感じだった。
宛先も、差出し人も書かれていない。
手にとって封筒を振ってみると中には箱のようなものが入っているようだった。
さすがに爆弾なんてことはないだろうけど、用心にこしたことはない。
封筒の端をハサミで切って封を開けた。
スライドさせるようにして中身を出す。案の定中には新書くらいの大きさの箱が入っていた。厚みは新書よりもある。ハサミをうまく使いながら箱を開けると透明のビニールがのぞいた。
