部屋全体が白で統一されていて、家具はすべてステンレス。
壁一面にステンレスのラックがあり一面レコードでうめつくされていた。

すごく綺麗に片付けられている。

呆気にとられているわたしを尻目に誠二君はベッドに尚史を寝かしていた。

「大丈夫そう?」
「大丈夫大丈夫、ちょっと眠らせて、起きたら超水飲ませて、シャワーでも浴びれば復活するよ」そっかぁ、よかったぁ。


それからしばらく誠二君と話ししたりゲームしたりと時間を潰していると、ベッドのほうで動く音が聞こえた。

振り返ってみてみると、尚史が頭を抱えながら起き上がっていた。

「ちょっとぉ、あんた大丈夫なの?超大変だったんだからね!」尚史はイマイチ状況を把握していないのか、ベッドの上でしきりに頭を掻いた。

そこへ誠二君が冷蔵庫から冷たいお水を取り出して尚史に放り投げた。
尚史はうまくキャッチできずにベッドに転がったペットボトルを拾い、水を一気に飲み干した。

「あ、俺…」まだわかっていない。