白黒のぬくもり

なついてくれたらすっごく可愛くて楽しいかもしれない!

何よりもこの殺風景な部屋に、誰も知り合いのいないこの土地に、アルトという話し相手ができたことが嬉しかった。


2日ほどするとアルトは私に心を開いたのかソファーに私が座れば隣のビーズクッションの上か、私の膝の上に寝っころがり、私が歩けば後をついて歩く。
トイレに入れば、私が出てくるまでドアの前で待つ、という、とっても可愛い奴になっていた。

「アルトは可愛いねぇ、あの医者も万更馬鹿でもないみたいだねぇ」
話しかけるとじーっと私を見る。

アルトは左目がちょっと変だった、白濁しているとまではいかないけれど、少し曇った感じ。

何かされたのかなぁ、保護したって行ってたし。

「何か怖いことあったの?」そう聞いてもアルトはじっと見つめるだけ。
喋れたらいいのに。

アルトが来てから部屋に籠もっていたばかりだったので、アルトに何か買ってあげようと外出の準備を始めた。

このあたりにペットショップはないので、チャリンコで15分ほどいったところにある大型ショッピングモールに行くことにした。

あそこに行けば何かしら猫のものは置いてあるだろう。