「俺、夏樹とは分かり合えてたつもりだ
ったんだけど…、
まさか嫌われてたなんて…」

私と菊池くんは、あきらかに落ち込んでみる。

「…そーいうのがイヤ。」

夏樹くんは、フイっと顔をそらして
拗ねているご様子。

…おやおや?予想外の反応。。

てっきり「そーいうことじゃなくてっ」
と焦ってくれるのかと思っていた。

「えっと、怒っちゃった??」

プイっと膨れている夏樹くんに、少し
やりすぎたかな?と罪悪感。

「夏樹ごめん!あんまり可愛いからつい
意地悪したくなって…。」

菊池くんも少し焦っているようだ。

夏樹くんは、こっちを見ようとしない。

「夏樹くんごめんっ、あたしたちが悪か
ったから仲直りしよっ?夏樹くんに嫌
われたらあたしっ…!」

…想像すると、本日2度目の涙腺崩壊が
やってきた。

あぁ、夏樹くんに嫌われたらあたし、
生きていけないんじゃないかな。

「あーもうお前ら面倒くせぇな!
…今のとこ嫌いになる予定ないから
いちいち泣くなっ!」

そういって夏樹くんはさっきのタオルで
目元を拭ってくれた。

「夏樹くん大好き…。」