「夏樹くん夏樹くん!!
また同じクラスだね!」

新学期、
今日から高校2年生がはじまる。

「…うるさくなりそうだな。」

チラリとこちらを振り返り、言葉とは
裏腹に嬉しそうに微笑んでいる。

「夏樹くん久しぶりにみた…。
笑顔とか可愛すぎてやばい。」

春休みの間、ずっと会えなかった反動からか、彼の笑顔に思わず涙腺が緩む。

「ちょ、やめろよ!
まじで面倒くせぇな」

毒舌。なのにタオルでガサツに目元を拭いてくれるあたり大好き。

「…っありがとう。
優しすぎ大好き。」

「大好きとか乱用するなアホ。」

あーもう、
そのフイって目線逸らすのまで可愛い。

「大丈夫、夏樹くんだけだから。」

「…もーいいうるさい。」

わたしはこの最高に可愛い男の子が、
愛しくて仕方ありません。