「あぁ。俺が高校入る前だからお前が中1の時だ。
楽しそうに店の宣伝をするお前の声を聞いた。
なんの抵抗もなくスっと届くお前の声聞いた瞬間思ったよ、どれぐらい歌ってるんだろってな。」
知らなかった、そんな昔から知ってたんだ。
「その後、高校に入って夜コンビニに行ったら駅下から声が聞こえた。
びっくりするぐらい綺麗な声だったから見に行ったらギター弾きながら歌う魅音だった。
その日からたまに見に行ってた。」
私は綺麗な声と言う言葉に嬉しくてニヤけそうになった。
てか私…全然気づいてなかった。
「お前さ、歌い出したら前が見えなくなるだろ。
周りの人足止めて結構見てたぞ。」
「えっ!?そうなの!?」
中2の時なんかお客さん愛美だけだと思ってたよ。
次の太陽の言葉にまた新しい歌ができたんだ。
「俺、魅音の声…魅音の歌好きだよ。」
