「私は、魅音に生きていて欲しい。


だけど、魅音にとって声を出すことがどれだけ大切か

小さい頃から見てるから分かってるよ。


魅音の生きるど真ん中にいるのはいつも歌だったから。



だから、私は…何も言えない。」




愛美は私の目を見て真剣にそう言った。



「私は魅音がどっちを選んでもずっと魅音の傍にいる。


辛いものは半分もらう。」



愛美…

そこまでしてもらって私は何を返してあげられるんだろう…


ただ、今の私には愛美の存在は大きな支えだった。