ねぇ、聞いて。





「正解。私ロシアのクォーター。ママがハーフ。

よく分かったね!」


そう言った私に太陽は得意気に「なめんなよ。」と言った。


「そう言えば太陽、病気治ったらどうするの? 学力とか卒業できるの?」


こうゆうときこそ退院してからの楽しい話。


私がそう聞くと馬鹿にしたような目で見てきた。



「は?俺、学年トップなんだけど。」


え…トップって学年で1番賢いってこと!?


「え、いつ勉強してるの?

いつもサボって屋上にいるよね?
私、勉強してるとこ一回も見たことないよ?」


「あたりまえだろ。してねぇからな。」


はい?何を言っているんだこの男は



「俺、小学校の時に大学の勉強までしたし。1回やったら忘れねぇし。

ハーバード大学出るテストほぼ満点とってる。」


耳を疑った。


神様は不平等だ。


どんなに勉強したところで点数の悪い私の目の前に

勉強しなくても頭が良すぎる人間を連れてくるなんて



不平等すぎる!!!




私はもう自分が嫌になりそうで聞くのをやめた。