「………は?え?」



予想通りの反応が、
私の好奇心を更に震えだたせる。


天翔はこのあと「嫌だ」と応えるか、
「どうして」と聞いてくるに違いない。
さぁ、早く返答を…




「…よし、いいだろう」



「…………え?」



予想外の答え。
天翔の事だから、と決めつけていたのは間違い。私の計算は狂う。
変に心が動揺している。



「いいって言ってるんだ
付き合えって言ったくせにその反応はない」



「そ、そうだね」



私の胸の左上
大きくなったり小さくなったりを繰り返し
トクントクンと音を立てる



「で、俺は何をすればいいの?
一日だけってなら…何もしないわけないし…ショッピングモールでデートとかそういうの?」



ここで動揺していてはここから何もできない

落ち着け、カタマリ。



「…これから私とあんたがやるのは全て嘘偽りだらけの行為だけど…
なんでもすると答えて!」



「俺の出来る範囲でなんでもする」



「契約成立!!
今年の今日は面白くなりそうだなぁ…」