いきなりプリンセス




「お前…記憶喪失か?」


「…いや…さぁ?」



「ここは、シャカーワとカリニャの間だ。」



シャカーワ?カリニャ?


どこだそれ。



「はぁ…」



「分かったなら、早く自分の街に帰りな。いつまでもウロウロしてると、人狩りに狙われるぞ?」


人狩りぃ~?



通り魔的な…?



「じゃあな。」



よく見ると、いや見なくても、その人はヘンテコリンな格好で



長い布を体に巻きつけて、馬に乗って去って行った。



う~ん…最近流行って……ないよな?



とにかく意味不明で、私は立ち尽くすしかなかった。