いきなりプリンセス




「申し訳ございません…ユナ様は知っているとばっかり…」



「別にフリージアが謝ることないよ………でも………本当…なんだよね?」



シュンとしちゃったフリージアに恐る恐る聞いてみる。



「はい…先程、陛下が舞踏会で公表なさっておりましたわ。」



「え…じゃあ…みんな知ってるってこと?」



フリージアは申し訳なさそうに下を向いて黙ってしまった。



てゆうかさ……知らなかったの私だけかよ…



普通まず当事者に言わないか?



全く…お父さんは~!!


「ね…フリージア。」



フリージアはまた申し訳なさそうに顔を上げる。


「私…誰と結婚するとか聞いた?」



「あ…はい……」



「だ…誰?」



私はゴクリと生唾を飲んだ。



「それは……」



それは…?



「リュニウス王子ですわ。」



リュニウス…



「リュウ!!!?」