いきなりプリンセス




《コンコン》



ん…誰だろ?



「はい…」



『ユナ様、フリージアです。』



扉の向こうからフリージアの声がした。


《バンッ》



「ユナ様!!」



「わっ!!?どしたの?」



勢いよくドアを開けて入ってきたフリージアは、私に抱きついてきた。



「聞きましたわ!!おめでとうございます!!」


は…?



「フリージ…」



「ユナ様がいなくなるなんて寂しいですけど、カリニャに行っても私を忘れないでくださいませね!?」



カリニャに…行っても?


「ちょ…ちょっと待って!!フリージア…訳分かんないよ?」



何で私がカリニャに行くのさ?



「へ…?ですから…ユナ様が結婚するという話ですわ。」



あぁ~結婚かぁ…………

………………


けっ



「結婚!!!?」