「ね…イベリス!痛い!腕!」
力入れすぎだから!
「は、申し訳ありません……取り乱しまして…」
取り乱したんかい…
イベリスはそっと手を離した。
「で…なんであんな感じな訳?」
「あんな感じ…と言いますと?」
「リュウと。」
「リュウ……リュニウス王子ですか?」
あ…そうだそうだ。
「かなり険悪だったよね?…前から知り合いだったの?」
「……まぁ…私も陛下と共に何度かカリニャに行ってましたので…」
ふ~ん……
「…で?」
「……………」
「答えなさい、イベリス。」
「は、はい…」
わぁ…命令してみちゃった♪
姫だし…これくらいはね。

