落ちた。
落ちた!?
どこに~!!
落ちる瞬間、あまりの恐怖に目を瞑ったままの私は、落ちる瞬間まで記憶を巻き戻した。
あれは…
丸い穴…人間が1人くらい入る大きさの。
ってゆうかさ…マンホールってやつ?
ってゆうかさ…私どんだけ垂直に落ちたのよ…
ってゆうかさ…今まさに、ここは下水道とかなわけ?
臭そうじゃん…汚そうじゃん…
ジュンめ…どうしてくれよう…
多分下水道であろうその場所に倒れこんで、色々考えた。
あぁ…最悪だ。
《ふわん》
お…?なんかいい香り。
何かの花かな?
下水道も意外と臭いに気を使ってるのかしら。
『…おい。』
は……?
『おい!!』
「ひぁい!!」
ものすごく大きな声に飛び起きた。

