「何がおかしい…」
「ぶ…ふふ……あーもうダメ!あははははは♪」
案の定…私のにやけた顔を見て、リュウはこう言った。
もう…笑うしかないでしょ。
「…だから嫌だったんだ…」
どうやらリュウは、私がカリニャに来る事を反対したらしい。
原因はこの城の色。
『ユナさんに見られるのが恥ずかしいみたいでの。』
カリニャの王様、トレニア様が後で教えてくれた。
まったくもう……可愛いやつめ。
ねぇ…
私がカリニャに来た理由…聞いたら怒る?
それともがっかりする?
でもね…
リュウに会いたかったのは本当だよ。
リュウに会いたかった。
私がこの世界で過ごす最後の時間は…
リュウの隣がいいんだ。
リュウの…隣にいたいの。
いいよね?