窓の外を覗いてみる。



「………………」



異常なし。




気のせいかな…



「あ…」



顔を上げると、アロエもどきの木が目に入った。


「よいしょ…」



無意識のうちに窓から庭に出てる自分に少しだけ驚きながらも、木に向かって歩きだす。



「あ~…痛々しい…」



木に近づいて最初に目に入ったのは、折れた枝。


「ごめんね。」



この世界に来て2日目、私が乗って折れた枝です。



「もうちょっと痩せないとね。」



無意味に枝に話しかけながら、視線を上にやる。



今日も実は美味しそうだ。