とりあえず電波を求めて辺りをウロウロしてみた。
花畑をでると、自分か小高い山のような、丘のような場所にいることがわかった。
「うわぁ…すごい。」
さっきの人がどこだかとどこだかの間って言ってたのは、おそらく街の名前だったようで
私を…いや、この山を挟んで両サイドに大きな街が2つ。
「あの建物……」
見ると、街にはビルなんてなくて、よくヨーロッパとかで見かけるような古い建物がところ狭しと並んでいる。
でも田舎って感じじゃなくて…
まさか…知らない間に海外旅行に…?
だったら圏外も納得。
けど…連絡手段を絶たれたわけで…
「え~?もう、どうしたらいいの~?」
携帯を握りしめて、またその場に立ち尽くした。

