七センチ後を歩く


 台所には水に浸かった食器等が重なっていた。
 洗ってないのか。

 食器に溜まった水に自分の顔が映る。

 「あ…!」

 ポチャン…と、付けていたピンが食器の水の中に落ちた。


 しまったと思い、取り出そうとしたときだった。


 突然、水が激しく白く光る。
「え!?な…何…?」