七センチ後を歩く


「香奈ちゃん、おはよう!」

 私は立ち止まる。

 …この声、嘘…もしかして…

 私はバッと勢い良く振り返る。

「雪菜ちゃん…!?」

「え、何??なんでそんな驚くのー?」

「い、いやなんでも!おはよう!教室行こう!」

 驚くに決まっている。あの頃の声、あの頃の姿のまま、目の前に現れたのだから。

 雪菜ちゃんは一番仲の良いいわゆる親友だった。