七センチ後を歩く


 出されたパンを口につっこみ、まだ全然綺麗な青のランドセルを背負い、一目散に家を出る。

「行ってきます!!」

 お母さんのいってらっしゃいを最後まで聞かず、私はエレベーターに乗った。


 なんて足が軽いんだろう。

 高鳴る胸を抑えることが出来ない。

 今住んでいた田舎とは全く真逆の、懐かしい街。

 建物の窓に映る自分を見た。