放課後ボーイズ

「帰らなくていいの」
とか、

「暗くなるよ、危ないよ」
とか、

「もう夕方だよ」
とか。


幼き俺は精一杯無い頭をひねって、少女に掛ける言葉を探していた。


話したくて仕方なかった。


思えばこれが初恋なんだろうな。

甘酸っぱい思い出だ。


あの頃の自分を思い返すと、恥ずかしくも、あったり、するのだ。