いつも俺の周りを付き纏う、女子達と図書室に向かう。
向こうが勝手についてくるだけなんだけど。
いや、俺がついていってるのか?
図書室の場所を俺は覚えていない。
「湖歌くーんっ!」
俺の名前を呼びこちらに駆けてくる女。
残念ながら俺はそいつを知らない。
向こうは知ってるのに俺は知らない、変な話だよなぁ……
そうだ、俺は彼女の名前も知らなかったんだ。
じゃあ今の俺はさっき名前を呼んできたあの女子と同じ?
なんて、つまらない事を考えていたら駆けてきたさっきの女はいなくて、手には桃色の封筒があった。
この物体はラブレターだ。
今までに何回も、何回も貰ってきた。
何故なら俺は顔が良いから…いや、何でもないから気にするなよ。
顔が良くたって、会いたい人にも会えなきゃ意味が無いさ。
