告白でもされるのだろうか。 抱きついてくるかもしれない。 もしかしたら、キスされたりーーーーーー そんな子供らしい期待に胸を躍らせている俺に少女は笑顔で小指を差し出す。 「ゆびきりげんまん、しよう?みーくん」 「えっ、あっ?うん、いいよ」 ま、そんな甘いことがあるわけ無い。 リアルで空想的な時間だな、と思う。 「「ゆーびきーりげーんまーん」」 重なる声、絡み合う指。 約束。 また会えるって約束。 この約束のためなら、なんだって出来る筈。