蒸し暑さが続く、6月。



「はあ…暑いねえ」

ため息をつきながら部員達のボトルを洗う、サッカー部のマネージャーの私、水森春香。


「ほんとあっつい!!もう、なんでこう暑いかな〜」

イライラしながら横で一緒にボトルを洗っているのは、同じサッカー部のマネージャーの友達、桜木夏海だ。


「なっちゃん…早く終わらせて帰ろうよ〜…」

「そうだね…あ!終わったら駅前のアイス屋さん行こーよ!新しい味出たんだって!」

「ほんと!?行く行く!!」


なっちゃんは、幼稚園の時からずっと一緒の幼馴染み。

私のことを一番理解してくれていて、いつも優しい大好きな幼馴染みだ。