【短編】君の声




「捺芽も璃唯ちゃんもおかえり」


学校から徒歩15分の位置にある捺芽の家。

お邪魔するといつも捺芽ママが優しく声を掛けてくれる。


「捺芽ママ、お邪魔します」


『……ただいま』




私たちを見てふんわり笑う捺芽ママ。
笑ったときの目元が捺芽とよく似ている。



「あっ、手伝います」


「え、いいのに。ありがとう」


お茶を淹れている捺芽ママを手伝う。






長時間立っていられない捺芽ママは、
脚を労るようにお茶を淹れていた。




「捺芽の部屋に行こうか」


『……うん』





捺芽ママと淹れたお茶を持って、
2階にある捺芽の部屋に上がる。




男の子にしては綺麗に片付けられている捺芽の部屋はとても居心地が良い。