【短編】君の声












「………捺芽、声がっ、」



抱き締められたまま、彼の顔を見上げる。































「………璃唯、好きだ」



「…………ッ、」












彼は頬を少し濡らしながら、
今まで見たことのない眩しい笑顔を見せた。









…………もう、どうしたらいいんだろう。

捺芽が好きすぎて。

初めて聞いた彼の声。
彼が最初に呼んだのは私の名前。
彼が最初に伝えてきたのは"好きだ"
…………その一言。





込み上げてくるのは、
抱えきれないほどの愛しさ。





胸が苦しくなって………
でも、どこか心地よく感じるのは…………