【短編】君の声















「………………?」




目を開けて見えたのは白い天井。

少し眩しい白に瞬きをした。








身体をゆっくり起こす。

ベットに寝ていたようで、
起き上がると掛け布団が滑り落ちる。


…………


「………捺芽?」

すぐ横には私の手を握ったまま眠る捺芽の姿。

彼の頬にはうっすら涙の跡がある。
……………








「……あ、起きた?」


カーテンから顔を覗かせたのは保健室の先生。


「……はい」


「貧血で倒れたみたい。目眩がしたり、頭が痛かったりしない?」


「…大丈夫です」


長い時間寝ていたのか、
頭はとてもすっきりしている。