それに、ふたりの秘密だから、亜湖に後ろめたさや罪悪感を感じる度合いも今よりかは減ってくれるような……理想論だけど、そんな気がする。
「丸投げかよ」
「先に投げたのそっちだよね!?」
「いつオレが投げたよ」
「今さっきよっ!」
ただ、百井くんはこのとおり、自分のことなのに、まるで他人事だった。
なのでわたしは仕方なく、気を使ってほしいとか、一緒に考えてほしいとか、そういうことを百井くんに望んではいけないんだと無理やり自己完結させることで、この話題を強制的に終わらせることにした。
百井くんと話していると、ときどきすごく疲れる……。
「そうだ、投げるといえば。ニナ、やる」
「ん? ……っと、ナイスキャッチ!」
こっそりため息をつくと、それとほぼ同時に百井くんがなにかを放り投げてきた。
両手でキャッチしたわたしは、さっそくそれを手のひらに広げる。
見るとそれは、ペンダントトップだった。
大きさは3センチほど。
ワイヤーをくるりと丸めた大中小3つのフープの中に、それぞれ絶妙な配置と色彩バランスでスワロフスキーやカットガラス、球体に成形されたピンク色の天然石っぽい石が通されている、という代物で。


