避けられていると思われていないだろうかとか、わたしより実結先輩を優先したことをまだ怒っていると思われていないだろうか、とか。

そんなことを気にしてしまうあまり、亜湖のほうに体を向けて話をしていても、百井くんの席から不自然に目を背けてしまう自分がいるのも事実だった。


百井くんに対するクラスのみんなの態度も、相変わらず以前と同じまま。

学祭の準備が始まることを機に、百井くんもみんなと同じなんだとわかってもらおうと意気込んでいた気持ちは変わらず持ち続けているものの、その肝心の百井くんとは微妙に距離が空いてしまって……。

前にも増して、胸の中にモヤモヤとした気持ちが溜まっていくばかりだった。