私の恋はとても儚い者で儚いモノでした。


春休み中はバイトのない日は怜や先輩、オフ会メンバーで出会った人たちとその日集まれるメンバーでたくさん遊んだ

もちろん怜と二人で出掛ける事もあった
私のバイトの終わる時間に合わせて映画を観に来てくれて、ファミレスでご飯を食べて帰ることも増えた

私の家と怜の家は最寄りの駅が一つしか違わず、しかも自転車を使えばすぐに行けるようなところに住んでいた


四月に入り怜は大学生に通い始めた
その頃から少し不思議に思うことが出てきた
怜は時たま私に視線を向けたまま急に真顔になってポツリと小さな声で話す時がある

最初は…



「あともう少しでライブだね!」


いつもお世話になってるファミレスで月末に行われるライブの話をしていた時だった


「先輩とリーダーと4人で参戦できるからすげぇ楽しみだよ」 

「物販並んでオフ会メンバーと写真たくさん撮りたいなぁ」

「…っ、わかってるって」


怜はこの前行われたオフ会のリーダーとは昔から知り合いで、今回一緒にチケットを取ったんだって

で、わかってるって…私の気持ちなんか単純だからそう思ってるってわかってたって事かな…?


「だからオレも七花と同じ気持ちだからわかってるって事」


呟いた時は見たこともないくらい真顔だった怜が、私が余程不思議そうな顔をしてたのかクスクス可笑しそうに笑いながらそう言った

あ、いつもの怜だ。気のせいか。
その時はそう思ったけど、同じ様な事が何度もあって私はやっぱり気になってしまって、でも聞くことが出来ないでいた