「なら出来るところまでとことん好きな気持ちだけで突っ走ってみたら?誰でもない俺がそうして欲しいって思ってるんだからさ」


「怜…」


「正直小さい時に両親が不仲で離婚して、父親に引き取られたけど仕事人間でかまってもらえなくて…だからあまり愛とかわからない俺からしたら羨ましいよ」



そっか。
だから彼女の事聞いた時も曖昧な返事だったし、私といてもそういう空気がか持ち出されないんだ

怜の事聞けて嬉しいや
わからなくてモヤモヤしてた気持ちがすーっと晴れていく

ポンポンとリズミカルに頭を撫でられる私
なんて言葉を返したら良いかわからないけど、私には怜の気持ち、しっかり伝わったよ




「ま、エッチしたくなったら俺とすればいいじゃん?」


「っ!!バカ!!」


「っはは、2人に怒られたー」



冗談でも言っていい事と悪いことがあるっての!!稜が怒ったのは言われなくても想像つくし、怜は自分で言った冗談なのにまだお腹抱えながらうっすら涙を浮かべて笑ってる



「はぁ、腹痛い…とにかくさ、俺の3分、二人にあげる」


「本当に、ありがと」



本当に本当にありがとう
どうなるかわからないけど、いつかさよならしなきゃいけないけど、それでも傍にいたいんだから

それまで全力で、走ってみよう