私の恋はとても儚い者で儚いモノでした。


「なぁ、七花?」


「…ん?」


歩いてたと思えば急に手を引かれて思わずよろけつつ、掴まれた手から稜へと視線を移す

そこにはいつもより真面目な表情をした稜がいて首をかしげながら様子を伺う







「オレさ、やっぱり七花が好きだ…

3分しか一緒に居れないし、こうやって触れるのだって、喋るのだって…怜がいなきゃ出来ない…

そばにいても全部怜がいないと出来ないし、好きだから抱きしめたいし、キスだってしたい…でも怜の身体使ってそこまで出来ない…すげぇ歯がゆいし悔しい」


「……ん」



私は真剣に話す稜から顔を背けることが出来なかった。ただ私ができたのは相槌を打つことくらいで…だって稜の気持ちわかるなんて言えない。

こんなに想って、こんなに後悔する恋を私はまだ知らない

片思いでいられたのもきっとそういう事だ
言わなくて満足出来るくらいの気持ちだったんだ

こんなに、こんなに苦しそうな表情で、泣きそうで、真剣に話してくれる彼を見たらそう思った





「私も…稜が、すき」





口を開いたら私の中から何かが溢れでた
するとストンと自分の中に何かが治まった気がした

ああ、あの気持ちは
恋だったんだ





私も稜を好きだったんだ