「初めて七花を見た時に、凄く懐かしい気持ちと、好きって気持ちがわーって込み上げてきたんだって。幽霊なのに笑えるよね」
「う、うん…」
私はそう答えることしかできなかった
怜は可笑しそうに笑いながらも柔らかい表情を浮かべて空を見上げる
「でもさ、どう考えたって幽霊と付き合うなんて無理じゃん?七花には見えないんだしさ」
「うん…」
「でも稜はずっとここには居れないのも知っててさ、七花と居て気持ちが満たされたら成仏できるんじゃないかって」
私には見えない稜
でもその人柄が凄く伝わってくる
もし私が同じ立場ならそう考えられるのかな…?
「にしても七花もすげぇよな!こんな事信じてくれるし、俺と稜の区別もできてさ」
「だって2人全然違うんだよ?喋り方も雰囲気も、当たり前だけど見た目は全く同じなのに別の人なんだもん」
「…ほんと、ありがと。稜もそう言ってる」
空を見上げてたはずの怜が私を見ている
視線が合えば安堵したのか気が抜けたような表情で私の頭を優しくポンッとなでてくれた
「うっせ!癖なんだからしかたないだろ!あ、今な、稜が俺ばかり七花の頭撫でて狡いって駄々こねてる」
「なにそれー」
いきなり声を上げられても今までみたいな不安な気持ちはない。むしろ理由がわかった今はなんだか微笑ましいような、懐かしいような、そんな気持ちで私は心から笑っていた
