「さて、どこから話そうか…」
電車に乗っても私たちは無言だった。
別に怜とは今までも勉強とかで無言になる事があったけど気まづい空気になることなんて1度もなかったのに、今日は違った
私からも、怜からも緊張感のある空気が出ていたので話しかけたくても話しかけれなくてなかなか切り出せずにいた
それを破ったのはやっぱり怜だった。
私の最寄りの駅に着いて降りてからす「すぐのところにある公園へ行こう」と重たい口をゆっくりと怜が開けてくれた
「ゆっくり、で、いいよ」
「ん、わかった」
私は怜の歩く後ろを着いて歩く。
怜は公園に入ってすぐのところにある自販機で自分用のコーヒーと私の好きなミルクティーを買って渡してくれた
近場のベンチに怜が座れば隣にゆっくりと私が座る
空には満点の星空が浮かぶ
綺麗だなぁって眺めていれば怜に伝わったのかクスクスと小さく笑いながら、ゆっくり、ゆっくり、子供をあやすように話を始めてくれた
