私の恋はとても儚い者で儚いモノでした。


家を出て駅まで5分の距離を歩いて、ライブ会場まで直通で行ける電車に乗った

辺りを見渡すと私たちと同じようなこれまでに行われたライブのグッズを持ってたり、ライブTシャツを着てスニーカーの動きやすい格好をしている人たちがちらほらいる


「なんかもう楽しみすぎて心臓ヤバい。何度見に行っても当日って奇跡みたいな日で幸せ過ぎる時間で、終わるともぬけの殻になるよね」

「それな!もう次のライブいつやるかわからないし、チケット取れなくなってきてるからこれが最後かもって思うと、本当に奇跡の時間だよ」

「「神様のご褒美だね(な)」」


二人して顔を見合せればやっぱり考えてる事は同じで、ハモった事が面白くて笑ったと思えば


「…うるせ」


またアレだ
急に真顔になって呟いた怜
怜だって話したくない事はあると思う
私にだってまだ怜に話せないでいることがあるから

でも怜になら…
ううん、怜には聞いて貰いたいって思ってる
だから一歩踏み出して見ようと思ったんだ


「怜…」

「うん、言いたいことわかってる。ライブ終わったらちゃんと話すから、だから聞いてもらって良い?」

「っ、うん!!私も、私もね、ちゃんと怜に話したい事があったの。だから嬉しい」


私は大きく頷いて笑顔を浮かべた
同じ気持ちでいてくれた事が嬉しかった
怜はホッとしたのか顔から力が抜けて緩い笑みを浮かべ私の頭をポンポンと撫でてくれた