説明し始めた私の肩に、身を乗り出してのぞき込む多希の肩が当たる…。 その感触と温もりに。 高鳴りだした胸の鼓動が、伝わってしまわないか不安だった。 だって、 もう私の心の中の多希との距離も、もうこれと同じくらい近づいてしまったから…。