「…ごめんね。今日は私のせいで貴重な一日が無駄になっちゃったね」

「いいよ。仕方ないよ」

「あの……もし、よかったら…」

「?」


「よかったら、今度から子どもたちが帰った後も勉強みよっか?」


多希は目を丸くさせた。


「え?いいの?」


とっさに出た自分の言葉に、私は顔が赤くなりそうなのをごまかした。